10年以上使用しているダイニング用の椅子(The Penny Wise ストレートチェアPWK-2A)ですが、以前から気に入らない点がありました。それは脚の先端です。脚は丸棒を旋盤で削って作られていますが、先端が脚の長手方向に対して垂直に切断されています。このため、床と点接触することとなり、床材が傷だらけになってしまいました。フェルトを貼ってもすぐに隙間がある方に逃げてしまうので全く役に立ちません。そこで切断面が床と平行になるように脚をカットすることにしました。幸いブナの無垢材ですので、カットするだけで後加工は必要ありません。
脚の先端が床と点接触してしまう
フェルトを貼ってもすぐにずれてしまって役に立たない
床と平行にカットするために、厚さ10mmの端材をガイドにして鋸を入れることにしました。10mm以上の厚さがあると脚が短くなり過ぎてテーブルとの高さ関係が崩れてしまいます。また、10mm以下では浮いている脚の隙間よりも薄くなってしまうので、脚の先端がきれいな平面にならなくなります。結果的には10mmが丁度良い厚さでした。
10mm厚の板をガイドにして床と平行に鋸を入れる
2本目以降を切る時は椅子の水平を保つために切った脚の下に10mmの板を挿入する
切り取った脚の先端。こんなにも角度が違う。
切断したら周囲のバリを取って軽く面取りをする
カットした後はエッジを軽く面取りして、切断面にはフェルトを貼っておきました。以前よりも安定感が増し、椅子を引いても嫌な音がしなくなりました。低い姿勢で椅子4脚分、16本の脚をカットするのは重労働でしたが、もっと早くカットしておけば良かったと思いました。
フェルトを貼って完成。引きずり音もしなくなり快適。