丹沢山地の大山は、頂上に雲がかかることが多く、雨が良く降ることから、別名「雨降山(あふりやま)」と呼ばれていました。このため、古くから雨乞い信仰の中心地とされて来ました。約2200年前、この山に創建されたと言われているのが大山阿夫利神社(おおやま あふりじんじゃ)です。「阿夫利」は「雨降り」から来ていると思われます。ケーブルカーで登れる中腹の下社と、そこから1時間30分ほど登った山頂(1252メートル)の本社があります。江戸時代にはこの神社を参拝する「大山詣り」が流行し、年間に数十万人の人々が訪れたという記録が残っているそうです。
ケーブルカーを降りてこの石段を登ると下社の拝殿がある
頂上の本社へはここから1時間30分ほど登らなければならない