神奈川県道70号線は秦野市内の国道246号線名古木(ながぬき)交差点から清川村の県道64号線宮ヶ瀬北原交差点までを南北に結ぶ約30kmの峠道です。丹沢山地を南北に通り抜けられる唯一の舗装路で、途中のヤビツ峠を境に南側を表ヤビツ、北側を裏ヤビツと呼ぶこともあります。高低差は6百数十メートルに及び、林道の面影を色濃く残しています。
南側から登ると、しばらくは大山に向かって緩やかな上り坂が続きます。すると突然に道路の真ん中に大きな鳥居が現れます。これは1859年(安政6年)に建てられた「小蓑毛の鳥居」で、ここから先は大山の神域であることを示します。沿道には小さな祠や石仏がいくつも見られ、この道が古くから大山詣のルートの一つであったことを感じさせます。
南側から登ると、しばらくは大山に向かって緩やかな上り坂が続きます。すると突然に道路の真ん中に大きな鳥居が現れます。これは1859年(安政6年)に建てられた「小蓑毛の鳥居」で、ここから先は大山の神域であることを示します。沿道には小さな祠や石仏がいくつも見られ、この道が古くから大山詣のルートの一つであったことを感じさせます。
大山(中央の高い山)に向かって緩やかに登って行く
小蓑毛の鳥居。ここからは大山の神域であることを示している。
沿道には小さな祠が点在する
沿道のポピー畑
民家がなくなり森林が深くなってくると1~1.5車線の山岳道路となります。ブラインドコーナーの連続なので走行には注意が必要です。標高550メートル付近には菜の花台展望台があり、相模湾全域から富士山までを見通すことができます。
晴れた日には富士山が良く見える。中央の屋根は菜の花台展望台。
菜の花台からの市街地と相模湾の眺め
標高761メートルのヤビツ峠を抜けて清川村に入るとさらに林道の趣が増します。近くに渓流が流れていて釣り人を見かけることはありますが、表ヤビツに比べると人の気配がめっきり減少します。路面が荒れているところも多く、落石や木の枝などが散乱していますので、走行には一層の注意が必要です。県道64号線とぶつかるとそこが終点となり、宮ヶ瀬湖畔の立派な舗装路につながります。