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Channel: 風流韻事
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VG-C99AM

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 いつもメインで使っているカメラ(α99)に縦位置グリップ(VG-C99AM)を導入してみました。普段、縦位置で撮る写真が多いため、以前から気になっていた商品なのですが、無くても写真は撮れることから今まで購入には至っていませんでした。α99IIが出て旧型モデル専用のオプション品となってしまったからでしょうか、格安で販売されているのを見つけましたので、遅まきながら購入してみることにしました。

DSC02970 (1).JPG 
カメラに取り付けるとこんな感じになります。

DSC02973 (1).JPG 
スイッチ類は横位置で構えた時と同じ位置にあるので操作で戸惑うことはありません。欲を言えば再生ボタンも付けて欲しかったですが。

DSC02974 (1).JPG 
縦位置で使うときにはこんな感じになります。ビューファインダが下の方に来てしまうので少々違和感があります。また、グリップの彫りが若干浅いようで、指先が当たる部分が少し窮屈な感じがします。グリップを握った手を下ろして長い時間歩くようなシーンではカメラ本体のグリップを持った方が楽でした。

DSC02976 (1).JPG 
カメラ本体に対して3本のピンで位置決めをし、三脚用のねじ穴で固定する仕組みになっています。電気的にはカメラの底面にあるコネクタを介して接続されます。他のモデル用の縦位置グリップはカメラ本体のバッテリ室に挿入する大きな突起があることが多いのですが、VG-C99AMにはそれがないので、外して持ち歩くには都合の良い形状になっています。ちなみに新型のα99II用の縦位置グリップはα77と共用になり、大きな突起があるL字型の形状になってしまいました。

DSC02978 (1).JPG 
グリップの中にはスペアバッテリを2本格納できますので、カメラ本体のバッテリと合わせて3本体制にすることができます。3本のうちいずれか1本が装着されていればカメラを使用することができます。

DSC02979 (1).JPG 
スペアバッテリは付属のマガジンに装填してグリップの中に押し込みます。バッテリは並列接続されるのではなく、次の順番で一つづつ消費されて行きます。
(1)縦位置グリップの中の2つのうち、充電量の少ない方→
(2)縦位置グリップの中の充電量の多い方→
(3)カメラ本体に入れたバッテリ
カメラ本体に入れたバッテリは縦位置グリップを外さないと取り出せませんので、このような順番になっていると思われます。空になったバッテリから外して充電できるので便利です。私はカメラ本体にはバッテリを入れずに、縦位置グリップの中の2本体制で使おうと思っています。

 使用してみたインプレッションですが、当然ながら縦位置での撮影が非常に楽になりました。今まで右手を上に回してカメラを縦にしなければならなかったところを、横位置と同じように脇を締めて構えることができます。これは手ぶれ防止に非常に有効です。また、楽な姿勢で構えられるので、縦位置で水平を出すのが容易になりました。 さらに、バッテリが複数装着できるので、1日中撮り歩いてもバッテリ切れを心配することなく、バッテリ交換が不要になり撮影に集中できます。
 気になる点は、カメラ本体は金属製でしっかりした作りですが、縦位置グリップは筐体がプラスチック製なので、縦位置で握ったときに剛性感の違いを感じてしまうことです。また、シャッターボタン、前後ダイヤル、マルチセレクタの各部品はカメラ本体とは違う仕様の物を使っているようで、タッチが微妙に異なります。α99本体のタッチがねっとりした感触なのに対して、縦位置グリップのスイッチ類のタッチは軽快な感じがして、α700のフィーリングに似ています。どちらかと言うとα700のタッチの方が好きなので個人的には好ましい方向なのですが、縦横で同じ操作感を目指すなら本体と統一した方が良かったような気がします。もう一つ付け足すならば、当然のことながらカメラに装着した状態では大きなカメラバッグでないと入らなくなってしまいます。しかし、取り外した状態では運びやすい形状なので、これは大きな問題にはならないでしょう。

 総合的な印象をまとめると次のようになります。

【利点】
   ・バッテリ切れやバッテリ交換の心配から解放される
   ・縦位置でも脇を締めて構えられる
   ・縦位置で水平を取るのが容易になる

【気になる点】
   ・プラスチック製のため、カメラ本体よりも剛性の低さを感じてしまう
   ・スイッチ類のタッチが本体と異なる 

縦位置での撮影が多い人、バッテリ切れの心配から解放されて撮影に集中したい人には強くお薦めできるアイテムです。 


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