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Channel: 風流韻事
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POTENZA RE050 RFT

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20,000kmほど走ったところでスリップサインが見えてきましたので、車のタイヤを4本とも交換することにしました。今まで履いていたのはブリヂストンのPOTENZA RE050 RFT (225/50 R16 92W)というBMW承認タイヤでした。品名からもわかるように、このタイヤはランフラットタイヤで、たとえ高速道路でパンクしたとしても80km/hの速度で80kmくらいの距離は走れるという物でした。欧米やアジア各国ではパンク修理ができるガソリンスタンドやショップが近くにない場合も多いのと、スペアタイヤに交換している間に盗賊に襲われるケースもあるため、ランフラットタイヤは重宝されているようです。また、ほとんど使うことのないスペアタイヤをいつも積んで走ることによる燃料消費や、スペアタイヤを製造するのに必要な資源やエネルギを節約できるというメリットもあります。ところで、なぜパンクしても走れるのかと言うと、タイヤのサイドウォールが固く補強されていて、タイヤ内の空気圧が大気圧と同じになってもタイヤがつぶれずに形を保ってくれるからなのです。過去にこのタイヤで2回パンクしましたが、パンクしたことに気付かないくらい普通に走れて驚きました。しかしこのタイヤ、サイドウォールが固いためなのか、補強したことによって重量が増えたためなのか、バネ下で重いものがバタバタしているような感じがして乗り心地が良くないのです。次に装着するタイヤは乗り心地が良い物にしたいと思っていたので、早速候補を探してみます。しかし日本では通常のタイヤよりも2倍以上高価なランフラットタイヤは敬遠されているらしく、各社ラインアップは豊富ではありません。適合するサイズを考えるとあまり選択肢はなく、ブリヂストンのPOTENZA S001、ミシュランのPrimacy HP、コンチネンタルのConti Sport Contact、そして今までと同じブリヂストンのPOTENZA RE050の中から選ぶしかなさそうです。色々な角度から検討した結果、POTENZAのS001かRE050のどちらかにすることにしました。S001はサイドウォールを柔らかくすることにより、乗り心地を改善したモデルだそうです。しかし、サイドウォールを柔らかくすると空気圧が落ちたときに変形が大きくなり、そのまま走り続けると過剰な熱が発生してバーストに至ります。そこで、S001ではサイドウォールに小さなフィンをつけて乱流を発生させ、空冷することで過剰な熱が蓄積することを防いでいます。乗り心地の改善は望ましい方向なのですが、パンクしたときの変形が大きくなるのでは、せっかくのランフラットタイヤのメリットを殺してしまっているように思えます。また、タイヤ専門店の話では、S001の方が磨耗が早いらしいです。したがって、結局は消去法で今までと同じPOTENZA RE050を装着することにしました。悩んだ割にはつまらない結末ですが、次の交換時期までに技術が進歩して、ランフラットタイヤのメリットと乗り心地を両立させたモデルが発売されていることを願うことにします。

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以前と同じ銘柄だが、足元がきれいだと引き締まって見える

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交換作業中。亀の子状態で何だか哀れ。


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