オートバイのヘルメットにカーナビ用のスピーカを取り付けたことは以前の記事で採り上げました。しかし長時間ヘルメットを装着していると耳が痛くなることに気付きました。普通に被っている分には耳には何も当たらないのですが、走り出すと振動するたびにわずかにスピーカと耳が接触していたようで、それが蓄積すると運転中に耐えられない耳の痛みに襲われるのです。そこでスピーカの取り付け方法を見直すことにしました。現在愛用しているヘルメットはアライのAstro-IQと言うモデルです。アライのヘルメットとはもう30年以上の付き合いになりますが、このAstro-IQは今まで使用してきたどのヘルメットよりもタイトにできているように思います。頬を下から包むような形状にすることで頭部を均一にホールドするのが特長で、確かにフィット感は感動ものです。しかしそこにスピーカを組み込むと、どうしてもわずかに耳に当たってしまうようなのです。このままでは長時間使えませんので何とかしなければなりません。まずはシステムパッドと呼ばれる頬パッドを外します。オレンジ色の緊急タブを引っ張ると簡単に外すことができます。パッドを覆っているカバーをめくると白い緩衝材が現れます。今回はスピーカが入る大きさの貫通穴をこの緩衝材にあけることにしました(安全性が低下するおそれがありますので、同様の加工をされる方は自己責任でお願いします)。緩衝材は密度が高めで粘りのあるタイプの発泡スチロールでできていますので、思ったよりも簡単にカッターナイフで加工することができました。加工した穴にスピーカを入れて粘着テープで固定しました。スピーカは緩衝材の厚みの中にすっぽりと納まり、もう耳に当たることはないと思います。カバーを被せてパッドを元通りに組み込んだら完成です。
オレンジ色の緊急タブを引っ張ると頬パッドは簡単に外れる
緩衝材の赤丸部分を加工する
スピーカをはめ込む